【質問】乾燥設備の定義は?
乾燥設備は作業主任者の選任や機械等設置届の提出などが必要ですが、乾燥設備の定義がわかりません。
【答え】熱源を用いて火薬類以外のものを加熱乾燥する乾燥室及び乾燥器
乾燥設備とは、熱源を用いて火薬類以外のものを加熱乾燥する乾燥室及び乾燥器です。また、加熱乾燥とは、加熱することにより、乾燥物から水分、溶剤等を除去することです。
乾燥設備の定義について解説
乾燥設備の定義の法的根拠
乾燥設備の定義
乾燥設備の定義は、労働安全衛生法施行令第6条8項イに記載されています。
作業主任者を選任すべき作業
8 次に掲げる設備による物の加熱乾燥の作業
イ 乾燥設備(熱源を用いて火薬類取締法第2条第1項に規定する火薬類以外の物を加熱乾燥する乾燥室及び乾燥器をいう。以下同じ。)のうち、危険物等に係る設備で、内容積が一立法メートル以上のもの
労働安全衛生法施行令第6条8項イ(抜粋)
加熱乾燥の定義
加熱乾燥について、昭和47年9月18日基発第602号で解説されています。
8 第8号について
① 第8号の「加熱乾燥」とは、加熱することにより、乾燥物から水分、溶剤等を除去することをいうこと。
昭和47年9月18日基発第602号(抜粋)
火薬類取締法第二条第一項に規定する火薬類とは
火薬類取締法第二条第一項に規定する火薬類について、昭和47年9月18日基発第602号で解説されています。
8 第8号について
② イの「火薬類取締法第二条第一項に規定する火薬類」とは、火薬、爆薬または火工品をいうが、これらのうち、爆発の用途に使用されないトリニトロベンゼン、トリニトロトルエンその他のニトロ基を三以上含むニトロ化合物は、含まないこと。
昭和47年9月18日基発第602号(抜粋)
備考
火工品とは
火工品とは火薬や爆薬を安全に燃焼・爆発させるために用いるものです。
火工品
雷管・信菅・導火線など、その燃焼・爆発によって、他の火薬・爆薬を安全・確実に燃焼・爆発させるために用いるものの総称
大辞林
トリニトロベンゼンとは
トリニトロベンゼンとはベンゼンに硝酸と硫酸の混合物を作用させてつくる爆薬です。TNBと呼ばれます。TNT(トリニトロトルエン )よりも爆発力が強いです。しかし、生産費が高いため広くは使われていません。
トリニトロトルエン とは
トリニトロトルエン とはトルエン に硝酸と硫酸との混合物を作用させて得られる化合物です。TNTと呼ばれます。重量当たりの医療が低いが、費用は安いです。